2007年01月17日
『金城哲夫 ウルトラマン島唄』を読んでみた。
『ウルトラマン昇天―M78星雲は沖縄の彼方』に引き続き、
『金城哲夫 ウルトラマン島唄』を読んでみた。

これは、ウルトラマンが沖縄の島唄を歌う話・・・ではなくて、
故・金城哲夫氏の円谷時代、その後の沖縄時代に迫る、半ドキュメント作品だ。
『金城哲夫 ウルトラマン島唄』を読んでみた。

これは、ウルトラマンが沖縄の島唄を歌う話・・・ではなくて、
故・金城哲夫氏の円谷時代、その後の沖縄時代に迫る、半ドキュメント作品だ。
この本の著者、上原正三氏は故・金城哲夫氏と同郷の沖縄出身。
金城氏の一つ年上で、金城氏の誘いで円谷プロに入り、その後金城氏と円谷プロの黄金時代を支えた人物だ。
上原氏が金城氏の半生を描いた映画を企画し、その際集めた資料などから構成したのがこの本だ。
残念ながら映画はまだ先になりそうだが、もともと映画にするために集めた資料と、脚本家である上原氏の巧みな文章により、当時の様子が生々しく伝わってきてとても面白い。
前半は上原氏が円谷プロに入ることになったいきさつ、金城氏との出会い、ウルトラQ、ウルトラマンの円谷プロ黄金時代、ウルトラセブン~マイティジャックの衰退期、そして金城氏が東京を後にし、沖縄に帰るまでを、上原氏の視点で描いている。
同氏の実際に体験し、感じたことを書いているだけにとてもリアリティがあり、ウルトラファンなら間違いなく楽しめる。
思わずニヤリとしてしまうような裏エピソード満載、ウルトラ通を目指すなら必読だ。
後半は沖縄に帰ってからの金城氏を、金城氏の日記や当時関わった人たちからの証言から構成し、おそらく上原氏の想像によるところも多い。
上原氏は沖縄に帰ってからの金城氏をほとんど知らないらしい。
沖縄に帰ってきてラジオ番組を担当、琉球劇の脚本、沖縄返還、海洋博の演出など、金城氏の関わった事柄を時系列に追いながら、自己のアイデンティティに悩み苦しみ、アルコール中毒と戦いながらも依存していく様子が描かれている。
最終章は、金城氏の当時の日記と金城氏の母の手記を中心に書かれているが、切なくて胸が苦しくなる。
そして、今はもう何も語ることが出来ない金城氏に変わり、上原氏が金城氏の心の内を代弁し、金城氏の死の真相に迫っている。
これは、金城氏がもっとも活躍していた時代を共にした上原氏だからこそ、同郷の士であればこそ書けたものだと思う。
ウルトラマンに興味はなくとも、沖縄の生み出した一人の天才の人生と、戦争が生み出した沖縄の闇を知るという意味で、ぜひとも多くの人に読んでみて欲しいと思う。
金城氏の一つ年上で、金城氏の誘いで円谷プロに入り、その後金城氏と円谷プロの黄金時代を支えた人物だ。
上原氏が金城氏の半生を描いた映画を企画し、その際集めた資料などから構成したのがこの本だ。
残念ながら映画はまだ先になりそうだが、もともと映画にするために集めた資料と、脚本家である上原氏の巧みな文章により、当時の様子が生々しく伝わってきてとても面白い。
前半は上原氏が円谷プロに入ることになったいきさつ、金城氏との出会い、ウルトラQ、ウルトラマンの円谷プロ黄金時代、ウルトラセブン~マイティジャックの衰退期、そして金城氏が東京を後にし、沖縄に帰るまでを、上原氏の視点で描いている。
同氏の実際に体験し、感じたことを書いているだけにとてもリアリティがあり、ウルトラファンなら間違いなく楽しめる。
思わずニヤリとしてしまうような裏エピソード満載、ウルトラ通を目指すなら必読だ。
後半は沖縄に帰ってからの金城氏を、金城氏の日記や当時関わった人たちからの証言から構成し、おそらく上原氏の想像によるところも多い。
上原氏は沖縄に帰ってからの金城氏をほとんど知らないらしい。
沖縄に帰ってきてラジオ番組を担当、琉球劇の脚本、沖縄返還、海洋博の演出など、金城氏の関わった事柄を時系列に追いながら、自己のアイデンティティに悩み苦しみ、アルコール中毒と戦いながらも依存していく様子が描かれている。
最終章は、金城氏の当時の日記と金城氏の母の手記を中心に書かれているが、切なくて胸が苦しくなる。
そして、今はもう何も語ることが出来ない金城氏に変わり、上原氏が金城氏の心の内を代弁し、金城氏の死の真相に迫っている。
これは、金城氏がもっとも活躍していた時代を共にした上原氏だからこそ、同郷の士であればこそ書けたものだと思う。
ウルトラマンに興味はなくとも、沖縄の生み出した一人の天才の人生と、戦争が生み出した沖縄の闇を知るという意味で、ぜひとも多くの人に読んでみて欲しいと思う。
Posted by ひげぼうず at 15:14│Comments(0)
│ウルトラマン関係